東京小唄・清元・三味線教室

空ほの暗き

投稿日:2011年7月31日

【歌詞】
空ほの暗き東雲に 木の間隠れの時鳥
鬢のほつれを掻き上げる 櫛の雫か雫が露か
濡れて嬉しき 今朝の雨
【解説】
河竹黙阿弥詩・二世清元梅吉曲
清元「雁金」の一節をそのまま採って、小唄に作曲したもの。「島千鳥月白波(しまちどりつきのしらなみ)」当時六十六才の黙阿弥が白波狂言の書き収めに書いた三幕目。その年の四月「まだその時は卯の花の夏の初めの白河で」悪車夫二人のために手篭めになろうとしたお照を助けた輝は、その夜一緒に旅の宿に行き一夜を明かす。翌朝は雨、「空ほの暗き東雲に、木の間隠れの時鳥」とまだ、ほの暗い夜明けの空に、時鳥の啼く声を聞きながら、嬉しい首尾のお照が、鬢のほつれをかきあげるところを唄ったものである。
こ~んな、艶っぽい曲を唄ってくださるあやこ様と(ビール手に持つ)、ゆかたざらいの会場にもなる上野精養軒のビヤガーデンに行ってまいりました。池之端を見下ろしながら最高でした☆
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