東京小唄・清元・三味線教室

あの日から

投稿日:2011年8月6日

あの日から 噂も聞かず 丸三月 出合頭は不忍の
蓮もすがれた片かげり 会えてどうなるものでなし
私もこんなに痩せました 義理の枷
【解説】 小野金次郎詩・中山小十郎曲
この小唄の主人公は下谷の若い芸者。薄情な花柳界の義理の枷から、会うまいと定めてもう九十日、冬の夕暮時お座敷着のままで不忍の池のほとりに来て、片かげりの陽をうけた枯れすがれた蓮を見ていると、偶然その人に出合った。「どうしてる」と肩に手を置かんばかりにその人がいった時、女はただ一言、「こんなに痩せましたわ」とつぶやく。会えたといっても会わなかったと同じで、二人はただ別れるだけである。(昭和小唄 その二 木村菊太郎著)
☆初舞台の石黒様が唄ってくださいます。蓮の花のご縁で入門してくださいましたのでぴったりの曲ですね。
先日、不忍の池に見に行ってまいりました。満開でした!偶然出合えたときに「どうしたの?(太ったね)」と言われないように、今年もウォーキングしています。
2011-08-01 06_42_30hasu.jpg

 |