東京小唄・清元・三味線教室

辰巳の左褄

投稿日:2011年11月3日

【歌詞】
喧嘩は江戸の花笠や町の揃いの半纏に 幅をきかせた秋祭り
もんだ神輿のおさまりも
利かぬ気性の勇み肌
 宵宮にかかる永代の
 浮名も辰巳深川や
八幡鐘の後朝(きぬぎぬ)に
仲町むすぶ富が丘 お神酒が効いた酔いと酔い 競う素足の意地っ張り
あっしゃ辰巳の左褄
【解説】 伊藤深水詩・清元寿兵衛曲
この小唄の作詩の藤深水は明治三十一年東京深川に生まれ、自分の生まれた土地を生涯誇りとして画にも描き小唄にも作った。小唄「辰巳よいとこ」と「辰巳の左褄」とは対になる小唄の名作である。
この曲は江戸時代の深川の「辰巳芸者」の艶ときかぬ気性の勇み肌を唄ったものである。

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