東京小唄・清元・三味線教室

美しく(シャボン玉)

投稿日:2012年5月23日

美しく はかなきものよ シャボン玉 
吹く麦わらの 口先に 乗って離れて ふわふわと
浮かれ坊主んの上の空 空吹く風にぶつかるや
五彩の虹と散る雫 はかなきものよ シャボン玉 
【解説】
「美しくはかなきものよしゃぼん玉」は春日とよの俳句である。しゃぼん玉の夢のようなはかなさは子供の頃の心を美しく想い出させる。とよはこの年になってしゃぼん玉を吹いてみた。そして美しくはかないしゃぼん玉は、自分の人生を暗示するように思ってこの句が生まれた。とよの作曲はチャーン「美しくはかないものよしゃぼん玉・・・」をゆっくりと唄い、(吹く・・・から早間になり、再び終わりの「はかなきものよ・・・」に戻る。美しい昭和小唄である。
(昭和小唄 その二 木村菊太郎著)

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