東京小唄・清元・三味線教室

小唄 「風折烏帽子」

投稿日:2012年6月27日

風折烏帽子 腰蓑つけて 清き流れの長良川
流れ尽きせぬ幾千代かけて 君に捧げん鮎の魚
船端叩いて ほーほーほっ
 
【解説】  清元お葉作曲 
明治二十三年九月、司法大臣山田顕義が、岐阜県長良川の鵜飼に遊んだ時に作詞したものである。
「君に捧げん鮎の魚」とあるのは、延喜十一年(九一一)美濃の国司藤原利仁が勅を承って干鮎を醍醐天皇に献じて以来ずっとこれが習いとなり毎年鮎を宮中に献じていることを唄ったもの。
「流れ尽きせぬ幾千代かけて」は、長良川の水と、君に捧げんとの両方にかけた言葉である。「ほーほーほっ」は鵜をはげますために、船側を叩いて声をかけるさまを唄ったものである。
  風折烏帽子=烏帽子の一種。立烏帽子の先を折伏せた形のもの。
  腰蓑=腰にまとう短い蓑
(小唄鑑賞 木村菊太郎著より)
☆そろそろ鮎の食べごろの季節がやってまいりますね!鮎、大好きです☆上手に骨抜きできますし・・・。

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