東京小唄・清元・三味線教室

春風がそよそよと

投稿日:2013年2月4日

【歌詞】
春風がそよそよと 福は内へとこの宿へ鬼は外へと
梅が香添ゆる雨か雪かままよままよ 今夜もあしたも居続けにしょうが酒
逢いたさに来てみれば 酔うてそのまま寝てしまい
あとは泣くやらじれるやら 愚痴をならべてままよままよ
今夜もあしたも飲み明かす茶碗酒
【解説】       
梅の香りの春らしい廓の風景を唄ったもので、廓では福は内、鬼は外と豆まきをして立春を迎えます。春風が吹くと福は内の「ふく」、お庭と、鬼は外をかけた遊び唄になっています。遊女と客が今、降ってきたのは、雨か雪か「それなら居続けするだけさ」と盃をかたむける風景を唄ったものです。「逢いたさに」も同じく廓を唄った替唄で「茶碗酒」は酒を茶碗に注いでがぶのみすることで男がせっかく都合をつけて上がったのにお目当ての相方は酔っていて埒もなく笑うと思えば泣き、他愛もなくくどくどと愚痴をならべたてる。それでも男はそれが嬉しく茶碗酒をがぶ飲みしながらお相手の目が覚めるまで居続けしよう、というところです。
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☆節分の時期に唄われる小唄を紹介いたしました。トミナガ様が節分のお菓子を持って来て下さいました!

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