東京小唄・清元・三味線教室

3/28(金)清元節生誕2百年記念演奏会

投稿日:2014年3月28日

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「青海派」と「老松」に出演させていただきました。歴史的な大舞台を皆様と共有できましたことに感謝致しております。
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【青海波 歌詞】
神代より光り輝く日の本や干珠満珠の世がたりを今に伝へて陸奥の千賀の塩がま煙りたつ霞に明けし松島の眺めはつきぬ春の日の潮の干潟をゆく袖にうつす薫りも懐しき梅の花貝桜貝みるめの磯のあかぬなる花の跡踏む夏山の筑波が覗く船の中逢瀬の浦のさゝめごといつか浮名も立浪のうちこんでいる真心に待つとは恋の謎々も解けた素顔の夏の富士清見の沖や三保が崎まつに本意なき青東風に憎やあし辺の片男波その通路は星合のなかかけ渡すかさゝぎの天の橋立きれ戸とは裏表なる播磨潟汐汲む海女のしるしとてみどりの秋を残したる恋は昔のうたひものアラめで鯛は神の代に赤目と召されそめしより蛭子の神の釣り上げし二世のかための懸鯛に縁しを繋ぐ諸白髪若やぐ尉とうば玉の闇の景色は漁火のちらりちらちら月の出汐に網引の声の節も拍子も一様にヤンラ月の名所はよそほかに鳴いて明石の浜千鳥ヤサホウヤサホウ主に淡路は気にかゝる室の泊りをソレ松帆の浦よヤサホウエンヤ面白や波も静かに青きが原をなかにひかえて住吉と名も高砂の夫婦松雪にもめげぬ深みどり栄ゆく家の寿をなほ幾千代も延ぶるなる直ぐな心の清元とめでたく祝ふ泰平の君が余沢ぞありがたき
【解説】
初代清元延寿太夫の定紋なのでそれに因んで歌詞を作り、曲名とした。作詩者、永井素岳、作曲者、二世清元梅吉、名高い海の名所を、春夏秋冬の四季の順序、しかも東から次第に西への順序で綴ったものである。その中に干珠満珠の神話・七夕の牽牛と織姫の物語・浜唄などを取り入れている。(復刻清元志寿太夫全集 清元五十番より)

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