東京小唄・清元・三味線教室

花の雲(助六)

投稿日:2014年3月3日

【歌詞】
花の雲鐘は上野か浅草か ゆかりの色の鉢巻も
江戸紫や伊達姿 堤八丁衣紋坂
大門くぐる助六に 煙管の雨が降るように
【解説】
川上渓介詞、宮川吟柳曲。昭和十一年の作。
寛永寺か浅草寺の鐘の音の響く中、日本堤(土手八丁)から衣紋坂を通って、吉原の大門をくぐる紫の鉢巻きの助六に、花魁達から吸い付け煙草の煙管が雨の様に差し出される様を唄っている。唄い出しの「花の雲鐘は上野か浅草か」は芭蕉の句。花魁を助け、髭の悪役に立ち向かった正義の味方、江戸一番の持て男。助六を「助六所縁江戸櫻」という外題で上演するのは成田屋で歌舞伎十八番のひとつ。
上演すれば必ず大入りになるという人気演目である

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