東京小唄・清元・三味線教室

お言葉

投稿日:2014年12月31日

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「人間万事塞翁が馬」 現代語訳
砦の近くに住んでいる人で、占いに精通している人がいました。ある日飼っていた馬が、(となりの国の)胡に逃げていってしまいました。周りの人はこれをなぐさめに来てくれたのですが、その老人は
「これがどうして幸福にならないと言えようか。」
と言っていました。数ヶ月たったあとに、その馬が胡から駿馬を連れて帰ってきました。周りの人はお祝いの言葉をかけてくれたのですが、その老人は
「これがどうして不幸とならないだろうか。」
と言っています。老人の家は、逃げた馬が連れてきた駿馬によって栄えました。その老人の息子は乗馬をたしなむようになったのですが、(乗馬の練習中に事故で)太ももの骨を折ってしまいました。人々はこれを見舞ったのですが、その老人は
「これがどうして幸福にならないと言えようか。」
と言っています。
それから1年が経ち、胡が砦に攻めてきました。体の丈夫な者は弓矢をもって戦いましたが、砦の近くの者は10人中9人が亡くなってしまいました。この老人の息子だけは、足が不自由だったので親子ともに無事でした。
こうしたことから福は不幸となり、不幸が福となることの変化や、その奥深さを見極めることはできないものです。
☆今年最後のお言葉でした~今年はいろいろと良いことがありましたが、これにうかれていてはいけませんよという事ですね~意味深いお言葉です。喜裕美会で年末にお怪我をなされた方もいらっしゃいますが、「これがどうして幸福にならないと言えようか。」ということですので、どうぞゆっくりと休養されて、治りましたら、又、お稽古お待ちしております。
 とはいえ、皆様、お体大切にどうぞ良いお年をお迎えください☆

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