大阪で歌舞伎

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歌舞伎にはかっこいい悪人が主人公になる演目がいくつかあります。
鶴屋南北作、片岡仁左衛門主演「霊験亀山鉾(れいげんかめやまほこ)」もその一つ。大阪でかかるときき、名古屋でお稽古されていた師匠と合流し、大阪・松竹座に行きました。
鶴屋南北は「東海道四谷怪談」「桜姫東文章」など、人気演目を世に出した江戸時代の歌舞伎狂言の作者です。悪と善、美と醜など、異なる価値観や世界を「ない交ぜ」にした物語が魅力と言われています。
一方、仁左衛門は、南北の世界に住む悪い男たちが当たり役で、すごくすごくかっこいい、のです。
「霊験亀山鉾」は、仇討ち成功まで29年かかった実話を元に作られました。その敵役が仁左衛門。の冷血漢でずる賢いド悪人なのですが、なぜか魅力的で(鼻筋通ったいい男という設定あり)、むしろ仇討ちする側がかわいそうだけど間抜けに見えるほど。
舞台では本当に雨を降らせ、役者さんがずぶ濡れで立ち回ったり、燃え盛る棺桶を蹴破って主人公が登場するなど、設定にも演出にもグッとシビれました。
写真は道頓堀のお好み焼き屋「おかる」のスペシャル(全部入り)です。すごくおいしい。焼いている最中は蓋をして蒸すせいか中身はふわとろ。焼き上がるとお店の人がマヨネーズでドラえもんを書いてくれました。