初登場のヨッシーです

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新派名作撰、泉鏡花の生誕140年と銘打ち公演中の「婦系図」(三越劇場)を観てきました。
新派の代表作としてあまりにも有名で、私も幾度か観劇しておりますが、今回は、スーパー歌舞伎の三人(春猿、月乃助、笑三郎)が出演し、新派に新たに伊吹を吹き込むという話題作であることと、この9月より喜裕美師匠に小唄だけでなく清元も稽古をつけて頂いているので、今までとは違った観かたができるのではないかと思い、観劇することにしました。
幕開きには、小唄(「逢い見ての」)が流れ、芸者(綱次)が登場し、舞台が進行していきました。この舞台で上演された小唄4曲のうち、この曲およびその後に唄われた「とめてもかえる」は、既に習った曲ですので、思わず小唄の文句を口ずさんでしまいました。
二幕目はいよいよ「湯島境内」の場、「切れる分かれる・・・」の名せりふ、お蔦と主税の乱れる心が、おりからきこえる清元の詞章と相まって大きく揺れ動く様がみごとに描きだされました。涙腺の弱い私は、今回もまた号泣してしまいました。
翌日、早速、春日小唄集を開き、小唄「湯島境内」の文句を一読しました。
梅樹の下の主税とお蔦のことを想起しつ、また冴えた音〆の清元が・・・といった舞台を連想して唄えるように早くなりたいものです。
次は「山屋」様、宜しくお願いします。