関西茶会旅行

 

 

今日は、ヨッシーです。

この度、茶道を体験する機会を得ました。表千家教授である叔父は、大阪にて「茶道教室」を開いております。また叔母は東京に出向き、女房および数人に稽古を付けております。その叔母が病気し、東京での稽古が滞ったため、お見舞いを兼ねて弟子たちが大阪に出向き、宗匠(叔父)にお点前を披露し指導頂く茶会を開催することとなったのであります。

姉は、中等部より茶道部に在籍し友達数人と自宅にてお茶を習っておりました。自宅開催の茶会には、小学生だった私をお客として強制的に参加させておりました。回を重ねてくると、私はお茶に自然と興味を持つようになってきました。その後、小唄を習い始めた昭和50年代には、お茶も習い始める機会が数回ありましたが、長時間正座が出来ないため断念してきました。

女房より、椅子使用にて茶席につく許可を頂く、合わせて、京都旅行2泊を含めるとのお誘いに乗り、関西茶会旅行に私も参加したのです。

宗匠が教えている表千家とは言うまでもなく、16世紀に「わび茶」を大成した千利休の伝統を直接受け継ぐ三千家の一つであります。利休の孫にあたる宗旦の三男、江岑宗左が本家である表千家を、四男の仙叟宗室が別家、裏千家を継ぎ、次男の一翁宗守が武者小路千家を立て、以来現在に至るまで利休の「わび茶」を伝承しています。

茶席での座る席順は、床の間に一番近い場所が上座になり、一番離れた席が末席になり、それぞれ『正客』『次客』『三客』『末客』となることは知っていたので、当日、初心者の自分は『末客』の席につこうとしたら、なつめ・茶杓などを亭主に戻す動作などもあり、初心者はそこも避けて『三客』の席につくのが理想的とのことでした。

薄茶(うすちゃ)点前と濃茶(こいちゃ)点前、最後に炭点前も行い、私も作法に則り順次お点前を頂きました。

宗匠は、茶道は抹茶を飲み楽しむ事に様々な文化が加わって発展しており、 茶室や庭など住まいに関する空間、茶道具を選んだり鑑賞したりする工芸、そしてお茶会に出てくる懐石料理や和菓子などの食、客人を気持ちよくもてなすための点前作法が融合した総合芸術であると説明された後、味覚だけでなく心と体で日本文化を感じ取って頂きたい旨話されました。

大阪での茶道体験を終え、翌日より二日間京都を満喫しました。比叡山などに色づく紅葉を見ると思い出すのは、昨年行き感激した高尾の「中尾山 宗蓮寺」にて薄茶を頂きながら見た紅葉でした。合わせて、小唄馬鹿の私の頭に浮かんだのが、江戸小唄の代表的名作「散るは浮き」でありました。この曲は、名人清元お葉によって作曲された小唄で、現在行われている江戸小唄の最初の記念すべき作品であります。

散るは浮き 散らぬは沈む紅葉葉の 影は高雄か山川の 水の流れに月の影

歌詞は雲州松江の城主で茶人である松平不昧(ふまい)公の和歌「散るは浮き散らぬは沈む紅葉葉のかげは高尾の山川の水」に、お葉が「高尾の山川の水」を「高尾か山川の水」と変え、末尾に「水の流れに月の影」と加えて小唄の歌詞としたものである。散った紅葉は清滝の渓流に浮いて流れ、枝にある紅葉は、その真紅のかげを渓流の底に映じているという意味で、浮き沈みを巧みに表現していると、書かれております。

☆次は、リョーコさんお願いします!