東京小唄・清元・三味線教室

小唄「梅が香」

投稿日:2022年3月1日

【歌詞】
梅が香を幸い東風(こち)が誘い候
かしくと書いた土筆(つくづくし) 
主に扇を重ねてそして
誰を招くか早蕨の
手ごとというもはずかしく
顔に朝日がさすわいな
【解説】
五代目菊五郎の大阪興行の時の唄である。
梅が香を幸いは菊五郎の俳名梅幸を読む
大阪角座で賑々しく開場したということを仲春の植物「土筆(つくづくし)」「早蕨(さわらび)」で表現した。
「扇を重ねて」は重ね扇、音羽屋の紋である。
「顔に朝日がさす」は目出度く五代目の芝居の初日を迎えたという意味で五代目菊五郎の来阪を喜ぶ気持ちを述べた江戸小唄である(小唄鑑賞 木村菊太郎著より)

お庭の梅が満開となりそうです。ほんのりととても良い香りがします。
お稽古場のカレンダーも3月・4月となりました。ひな祭りのお扇子です。
季節を愛で祭り事を楽しめる、これがどんなにか幸せなことか実感します。

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