東京小唄・清元・三味線教室

玉兎(玉兎月影勝)

投稿日:2026年5月2日

【歌詞】

実に 楽天が唐詩に つらねし秋の名にし負う 三五夜中 新月の中に餅つく玉兎 餅ぢやござらぬ望月の 月の景勝飛団子 やれもさうやゝれやれさてな 臼と杵とは女夫でござるやれもさやれもさ 夜がな夜ひと夜 おやれ とんが上から月夜にそこだぞ やれこりゃ よいこの団子が出来たぞ おゝやれやれさて あれはさて これはさて どつこいさてな よいとよいとなとなこれわいさのよいこれはさておき昔々やつがれが 手柄を夕べの添乳にも ばゝ喰た ぢゝやがその敵 うつやぽんぽらぽんと腹鼓 狸の近所へ柴苅に きゃつめもせたら大束をえっちりえぢかりまた シヤごさんなれ こゝこそと 後から火打で かちかちかちかちかちの山と 云ううちにあつつあっつつ そこで焼傷のお薬と 唐辛子なんぞで みしらして 今度は猪牙舟 合点だ 心得狸に土の船 面舵取舵ぎつちらこ 浮いた波とよ山谷の小舟 焦れ焦れて通わんせ こいつは面白おれさまと 洒落る下より ぶくのうこれはも泣ッ面よい気味しゃんと仇討 それで市が栄えた 手柄話にのりがきてお月様さへ嫁入りなさる やっときなさろせ とこせ年はおいくつ 十三七ッ ほんにサァ お若いあの子を生んで やっときなさろせ とこせ誰に抱かせましょうぞ お万に抱かしょ 見てもうまそうな品物めしどもなや風に千種のはなうさぎ 風情ありける月見かな。

【解説】

1820年に初演された、月の中で餅をつくウサギを題材にした軽快な舞踊曲です。

この曲は、月の世界からやってきたウサギが、月夜の美しさや餅つきの様子を、ユーモアたっぷりに表現するのが特徴です。清元ならではの軽やかで弾むようなリズムと、親しみやすいメロディが随所に散りばめられており、初心者の方でも理屈抜きに楽しめる明るい作品です。

中盤には、江戸の子供たちの遊びを模した場面などもあり、当時の庶民の日常を垣間見ることができます。おとぎ話のような可愛らしさと、江戸の「粋」なセンスが絶妙に調和した、清元を代表する愛らしい名曲です。

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