国立能楽堂で『小督(こごう)』という平家物語を題材にした作品を鑑賞してきましたので、紹介させていただきます。 秋の夜に響く哀愁の琴の音 高倉天皇の寵愛を受けていた小督の局(1157年〜没年未詳)は、琴 […]
再桜偶清水(さいかいざくら・みそめのきよみず)☆☆松貫四のペンネームで吉右衛門さんが脚本を書いた演目です。吉右衛門さんが清玄桜姫ものを書くことにまず驚きました。染五郎さんが二役をやって大活躍です。「清 […]
ひらかな盛衰記☆☆苦手な時代物。案の定、第一場は少しずつ睡眠タイムになってしまいました。ハッと目に力が入ったのが、遠見の場面です。出ている子ども達が実にうまい!!口跡が良く、心地よく耳にセリフが入って […]
東海道中膝栗毛・歌舞伎座捕物帖(こびきちょう・なぞときばなし)☆☆☆昨年の夏に観たこの演目が観られるなんて感激!昨年の大好評が分かります。染五郎さんと猿之助さんは3階席から宙乗りで登場し、最後はまた宙 […]
修禅寺物語☆☆☆13年前にこの演目を観たことがありました。その時は、よく理解できず、途中でスリーピングタイムに入ってしまいました。久しぶりのこの演目との出会いに、警戒感をもっていました。が、それは無用 […]
刺青奇偶☆☆☆ばくち打ちの半太郎の役は中車さんにぴったり。故勘三郎さんが、中車さんに合う狂言として「刺青奇偶」をあげ、「こういうので彼は力を発揮するだろ」と言われたそう。七之助さんの酌婦お仲は玉三郎さ […]
世阿弥原作の『鵺』という作品を国立能楽堂で観賞してきましたので、紹介させていただきます。 歌舞伎には、平家物語のなかにある源頼政の鵺退治伝説に基づく『鵺退治』という演目がありますが、能では、頼政に撃た […]
江戸資料館に「歌舞伎と深川展」を見に行ってきました。 深川江戸資料館 大江戸線「清澄白河」から徒歩3分 江戸時代末(天保年間)の深川佐賀町の町並みが再現されており、当時にタイムスリップできます。 当日 […]
加賀鳶☆☆☆梅吉と道玄は幸四郎さんのイメージが強いので、初役の海老蔵さんはどんなふうかなと楽しみでした。鳶の梅吉は文句無しに格好いいのです。目がお正月でした。悪の道玄は女按摩お兼(齋入さん)とのいいコ […]
矢の根☆☆曽我五郎(右團次)が馬の背に跨がり、大根を鞭代わりにして、敵の工藤の館を目指すまでを描いています。工藤の館へ向かう身支度をしているところに注目が集まります。それは、二人の後見(右左次・右田六 […]