東京小唄・清元・三味線教室

小唄 「あの日から」

投稿日:2015年6月28日

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蕾がたくさん
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ほころび始め
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お釈迦様が見えます☆
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大好きな蓮の花の季節になりました。この季節になると、小唄「あの日から」を思い起こし、「私もこんなに痩せましたわ」と言いたい一心でジョギングを始めたりします。
不忍の池はあっという間に蓮の葉が生い茂りました。遠くに見えるあの精養軒で来月には、熱い「浴衣浚い」が開催されます!
【歌詞】あの日から 噂も聞かず 丸三月 出合頭は不忍の
蓮もすがれた片かげり 会えてどうなるものでなし
私もこんなに痩せました 義理の枷
【解説】 小野金次郎詩・中山小十郎曲
この小唄の主人公は下谷の若い芸者。薄情な花柳界の義理の枷から、会うまいと定めてもう九十日、冬の夕暮時お座敷着のままで不忍の池のほとりに来て、片かげりの陽をうけた枯れすがれた蓮を見ていると、偶然その人に出合った。「どうしてる」と肩に手を置かんばかりにその人がいった時、女は
ただ一言、「こんなに痩せましたわ」とつぶやく。会えたといっても会わなかったと同じで、二人はただ別れるだけである。(昭和小唄 その二 木村菊太郎著)

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