東京小唄・清元・三味線教室

三千歳(みちとせ)

投稿日:2011年8月1日

一日逢わねば千日の 思いも積もる春の夜の
静かに更けて冴え返る 寒さをかこう袖屏風
入谷の寮の睦言も 淡き灯影に波打たす
隙間をもるる 雪下ろし
【解説】     市川三升作・草紙庵曲
清元「三千歳(忍逢夜春雪解)」から採ってある。春とは名のみの寒さに降る雨もいつしか雪となり、数々の悪事に追われる身の片岡直次郎が、吉原で深く契った三千歳が入谷の寮に出養生に来ていると聞き一目逢ってから高飛びしようと、人目を避けて入谷村へ来たが、訪ねることが出来ず、立ち寄った蕎麦やで出会った按摩の丈賀に手紙を託す。
あとからそっと、寮の門を叩くと、三千歳が飛び立つばかりに立出て「一日逢わねば千日の、思いに妾しゃ患うて・・・」と直次郎に縋り付く。
 入谷の寮での、三千歳と直次郎の色模様を唄ったもので、他に「直侍(なおざむらい)」という曲もある。
☆いつも、美味しいお菓子を持って来て下さいます、富永様が唄ってくださいます。夏に、雪の曲を出すのもいいですよね、付け唄(小唄2題のうちのもう1曲)はちゃんと、「対浴衣」になっています。又、こんなに美味しそうなお菓子(HIYAMAの焼ドーナツ)を持って来て下さいました。お蔭様で、夏痩せとは無縁の生活を送っております。
2011-07-30 11_48_01 do-natu.jpg

 |