東京小唄・清元・三味線教室

小唄 「浅黄染」

投稿日:2012年6月12日

あさぎ染め あさぎ染め
元の白地にしてかへせとは
洗い立てして切れる気か
【解説】
「浅黄染」とは「浅葱染」とも書き、薄い葱の葉の色(ライト・ブルー)で浅黄木綿は主として着物の裏地に用いられた。色に染まるなら、薄色の浅黄でのうて本紫に染めてほしい。今のような中途半端な染め色である位ならば、もとの白地の方がましじゃと遊女が相手の男のつれなさを怨むところである。江戸時代「浅黄」は「浅気」(あっさりと控えめなこと)に通じたものであろう。(小唄鑑賞 木村菊太郎より)

 |