東京小唄・清元・三味線教室

小唄 「四条の橋」

投稿日:2015年4月12日

【歌詞】
四条の橋から灯が一つ見ゆる
あれは二軒茶屋の灯か
あれは二軒茶屋の灯か
円山の灯か そうじゃえ ウーイそうじゃいな
【解説】
明治初期の作。「仮名手本忠臣蔵」七段目の劇中、初代中村吉衛門(明治十九年~昭和二十九年)の大星由良之助が、息子の力弥が塩冶判官の正室顔世御前の密書を持って来たのを、周囲に気を配りながら取りに行く花道で唄って以来、七段目の芝居と切ってもきれぬ小唄となった。
唄の趣旨は、いよいよ江戸への出発も近くなり秋色も深まった一日、京の見納めにと、芸妓達を連れて四条の橋へ夜景を見に出かけたときのこと。「あれは二軒茶屋の灯か、円山の灯か」は芸妓達の、「ウーイそうじゃえ」は由良之助の、「そうじゃえ」は芸妓達の声である。
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ちょっと風情がありませんが四条大橋です。
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一力茶屋は健在
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二軒茶屋は現在はこの「中村樓」の一軒のみです。
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京都上七軒の「北野おどり」を見てまいりました。京都の桜は花曇りでハラハラと散り始めていましたがそれも又、風情がありました。

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