東京小唄・清元・三味線教室

二月大歌舞伎 夜の部

投稿日:2016年2月16日

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阿呆ばらい
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花魁道中
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家伝の妖刀で恨みをはらす
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昨日、師匠やお弟子さん達と観劇して参りました。
演目は、①ひらかな盛衰記(梶原館の段)、②籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)、③小ふじ此兵衛(浜松風恋歌)です。残念ながら小唄に採られているものはありませんでしたが、この内、
①のひらかな盛衰記については、後の神埼揚屋の段が「梅が枝さん」という小唄になって、選曲集第8集に収載されています。
今回の、梶原館の段では梶原源太が母の延寿によって、恋人の千鳥(後の傾城梅が枝)と共に阿呆ばらいと云う形で勘当される訳ですが、このとき延寿は源太に頼朝公から拝領した鎧兜「産衣」を持たせます。
神埼揚屋の段では、梅が枝が、質入れした「産衣」を請け出す為に、手水鉢を無限の鐘に見立てて、まさに打とうとしたとき小判がパラパラと落ちて来る訳ですが、小判を撒いたのも実は延寿でした。
②籠釣瓶花街酔醒は、豪華絢爛な花魁道中が良かったですねえ。
観た後、自然に口から出て来た台詞が、
「花魁 そりゃあ あんまりつれなかろうぜ」と、「籠釣瓶は切れるなぁ」
確かに、酔いの覚めるような結末でありました。
よーよー

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