東京小唄・清元・三味線教室

小唄 「あの日から」

投稿日:2017年7月23日

不忍の池の蓮の花が見頃をむかえていました。遠くに見えるあの上野精養軒で来月、ゆかた浚いが繰り広げられるんですね~暑い夏も小唄と三味線のお稽古で乗り切りましょう☆
不忍の池、そして蓮の花といえば小唄「あの日から」ですね♪

【歌詞】
あの日から 噂も聞かず 丸三月 出合頭は不忍の
蓮もすがれた片かげり 会えてどうなるものでなし
私もこんなに痩せました 義理の枷
【解説】 小野金次郎詩・中山小十郎曲
この小唄の主人公は下谷の若い芸者。薄情な花柳界の義理の枷から、会うまいと定めてもう九十日、冬の夕暮時お座敷着のままで不忍の池のほとりに来て、片かげりの陽をうけた枯れすがれた蓮を見ていると、偶然その人に出合った。「どうしてる」と肩に手を置かんばかりにその人がいった時、女は
ただ一言、「こんなに痩せましたわ」とつぶやく。会えたといっても会わなかったと同じで、二人はただ別れるだけである。(昭和小唄 その二 木村菊太郎著より)

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