東京小唄・清元・三味線教室

小唄 「梅は咲いたか」

投稿日:2020年2月26日

今年の抱負でありました(毎年ですが)毎朝のウォーキングとラジオ体操、寒さで挫折してましたが(毎年ですが)桜の便りが
聞かれ始めたので、上野公園に行ってまいりました。桜並木はまだまだです。

上野公園入り口の桜

こちらは満開

花園稲荷神社の梅

早朝の為、まだ暗いですが、なんと、梅と桜が一緒に咲いていました!!これはどうなんですか~・・・。

【歌詞】
梅は 咲いたか桜はまだかいな 柳やなよなよ風しだい
山吹や浮気で 色ばっかりしょんがいな
あさりとれたか蛤やまだかいな 鮑くよくよ片想いさざえは悋気で 角ばっかりしょんがいな
柳橋から小船を急がせ舟はゆらゆら波しだい 舟から上がって土手八丁吉原へご案内

【解説】
 明治五年に流行した俗曲『しょんがえ節』が江戸端唄となり、江戸小唄に採り入れられたものである。
梅、桜、柳、山吹の春から初夏への樹木をとらえてその色あいや枝ぶなどを面白く自然のままあらわしたもので、太鼓などを入れて下座音楽などに使われ有名である。梅と桜は昔から美しいもの、またよいもののならんでいることを意味している。「柳なよなよ」とあるからここではしだれ柳の事で風に少しも逆らわずに巧みに受け流すことをあらわしている。山吹は一重のものは、山野に自生し、八重のもの は庭に栽培せられてその色は黄色で俗に山吹色などどいわれ、小判のこがね色を意味しているが実がならないので、こ こには「色ばっかりしょんがいな」と唄って仕様がないとあきらめている。世の中の多くの人々の心事を花や木にたくして唄ったものである。

ユーチューブで聴くことが出来ます

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