東京小唄・清元・三味線教室

雪景色

投稿日:2010年2月18日

お稽古場の雪景色です。ささやかですが、とても心が癒されますね☆
小唄には「雪」を題材にした曲がたくさんあります。「初雪に」「雪のだるま」「雪のあした」「雪はしんしん」・・・。等々
その中から「雪はしんしん」をご紹介します。
  雪はしんしん夜も更け渡る
  どうせ来まいと真中へ一人ころりと肘枕
  何時じゃ アア寝入られぬ
 【解説】芝居などの台詞のない雪降りの場面などに陰の伴奏としてつかわれている。冬の夜に主が来るだろうと置ごたつにお酒も準備して待っていたが夜も更け渡って雪はしんしん降って来る。もう来られないのだろうと布団の真ん中へころりと肘枕で寝てはみたが眠れそうもない今は何時だろうと独り言を言っている真夜中の女一人の淋しさをあらわしたもの
この短い歌詞の中にこんなドラマを表現できる小唄って素敵ですね☆
ケータイや暖房設備で便利にはなりましたが、こういう情緒はなくなりました。
「待つ」というのは待っている間にその人の事を想い続けるということなんですよね。
想っている自分の気持ちと向き合ってみたり・・・とか、そんな時間が奪われてしまった気がします。
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