投稿日:2015年4月21日
4月大歌舞伎
昼の部のお目当ては、幹部俳優勢揃いの舞踊「六歌仙容彩」です。僧正遍照、文屋康秀、在原業平、小野小町、喜撰法師、大伴黒主の6歌人が登場人物で、小野小町を他の5人が口説こうとして袖にされるという内容です(最後の大伴黒主は天下掌握を企む悪者の設定なので、恋愛沙汰はないのですが)。
仁左衛門さまの文屋康秀は、小野小町のもとにしのんで会いに来たのに、官女たちに止められるというもの。どっちかと言えばあんまり高級そうでない、ぶちゃいくな官女たちに、楽しそうにからかわれてる姿はなんとも素敵でした。
もちろん、他の出演者も、また舞台も桜が満開で、美しい限りです。
四世中村鴈治郎襲名披露は吉田屋でした。こちらも夕霧扮する坂田藤十郎、なんとも派手で美しい姿でした。それだけでもめでたさ満載です。
主人公の伊左衛門、なんでこんなに脳天気なのかと常々疑問でしたが、育ちがいいというのは鷹揚になれるんだ、と思うようになりました。
いしい