東京小唄・清元・三味線教室

無題

投稿日:2015年11月28日

無題

国立劇場「神霊矢口渡」

四幕目以外が約100年ぶりの上演となる「神霊矢口渡」をみてきました。「太平記」から新田義貞の子、義興の非業の最後を脚色したもので、作者は平賀源内です。
敗者の視点で戦争を描く歌舞伎の演目は多いですが、これもその1つ。勝つ見込みのない戦いを、一族郎党すべてを手酷く裏切ったと見せかけて忠義を尽くすという、複雑で狂気とも取れる新田家家臣の主人公役の中村吉右衛門さまが素晴らしかったです。すべてを打ち明け、笑う場面があるのですが、その後の寂しさに思わず…。

イシイ

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