東京小唄・清元・三味線教室

雪暮夜入谷畦道

投稿日:2017年11月24日

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清元の名曲(忍逢春雪解)や小唄(三千歳)でもお馴染みの河竹黙阿弥(1816-1893)の世話物の名作『雪暮夜入谷畦道(直侍)』を歌舞伎座で鑑賞してきました。
春がまだ浅い雪の入谷。悪事を働き追われる身の後家人くずれの片岡直次郎(尾上菊五郎)通称直侍は、恋仲の三千歳(中村時蔵)が療養している大口屋の寮(別邸)にやってきて、二人は束の間の逢瀬を楽しみますが、そこへ追っての役人が踏み込み、直次郎は三千歳を残し、一人落ち延びていくのでした。
大口屋の隣の部屋で清元のお浚い会をやっている設定(他所事浄瑠璃)になっており、延寿太夫の情緒あふれる出語り(一日逢わねば千日の思いに妾しゃ患うて…)をバックに演じる濡れ場では、思わず「ご両人」と掛け声をかけたくなりました。
mak

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