東京小唄・清元・三味線教室

十一月吉例顔見大歌舞伎No.3

投稿日:2022年11月16日

勧進帳☆☆☆

成田屋の演目。
今日の締め。
しっかり観ますよ。
義経の猿之助さんには
熱量を抑えた義経をどのように見せてもらえるかな。
四天王、片岡八郎の染五郎さんには
フレッシュさを見せてもらえるかな。
と期待しながら。
でも、それ以外のところに目がいきました。
それは、やはり弁慶です。
自分の主人である義経を打擲する場面で
ためらう弁慶の表情と所作です。
ここまでしっかり観たことはありませんでした。
ご主人を打擲するなんてありえません。
どれだけためらったか、
弁慶の気持ちを察すると
こちらまで胸が苦しくなります。
苦悩する表情が見て取れました。
さすが、成田屋。
いい演目です。
十三代目團十郎、素晴らしかったあ。
最後、飛び六方で花道を引っ込む團十郎さん。
揚幕まで弾んで飛んでいきます。
口を大きく開けて、目を見開いて。
花道外の座席でしたので、團十郎さんがこちらに飛び込んでくるようでした。
そのお顔が先代の十二代目團十郎さんに似ていたことは発見でした。
十三代目はお母様似とずっと思っていました。
当たり前ですがお父様にも似ていらっしゃることを実感し、
DNAは受け継がれていると思いました。
最後まで、深く楽しめました。
gon☆☆☆

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