東京小唄・清元・三味線教室

京都四條南座

投稿日:2018年11月2日

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晩秋や
親子三代
勧進帳

耐震改修で休館していた南座、3年ぶりの待ちに待った再開場ということで、京都にやって来ました。
南座は、慶長8年(1603年)の春、歌舞伎の祖「出雲の阿国」が踊った京都四條河原に、元和年間(1615年~1623年)官許された7つの櫓の伝統を今に伝える発祥400年の日本最古の劇場です(歌舞伎事始)。
明治を迎えたのは2座のみで、明治26年に北座も廃座となり南座だけが歌舞伎発祥の現在地に残りました。
京の師走の風物詩、歳末の吉例顔見世興行、今年は22年ぶりとなる11月と12月、特別に2ヵ月連続の公演です。
顔見世は明治の初めまで朝早くに幕を上げていました。前夜から寝ずに化粧をして暗いうちから出かける女性の様子を本居宣長が日記に綴っています。
夜の部のメインは歌舞伎十八番の内・勧進帳。七代目幸四郎が千回以上演じた弁慶が幸四郎、義経が染五郎、富樫が白鴎で高麗屋三代共演です。
兄頼朝と不仲になった源義経は強力に家来武蔵坊弁慶は山伏に変装し逃避行を続けます。北陸道安宅の関で彼らを待っていたのは関守富樫左衛門。身を隠しきれない義経、主君を助けようと必死の弁慶、その強い思いに触れる富樫。ぶつかり合う三人の立場と心。息もつかせぬ展開で「延年の舞」「飛び六方」へと名場面が続いていきます。
mak

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