東京小唄・清元・三味線教室

七月大歌舞伎No.1

投稿日:2023年7月10日

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菊宴月白浪・忠臣蔵後日譚☆☆☆
鶴屋南北の通し狂言。
「仮名手本忠臣蔵」のパロディが
随所に出てくる外伝物というだけで楽しそう。
昭和59年、
猿翁さんが163年ぶりに復活させた演目を
息子の中車さんによって32年ぶりに上演。
凧の往復宙乗りに歓声が上がります。
(舞台下手から三階席へと大凧が上がり、
早々に、上手三階席から舞台へと降りてきます。)
その後は寺の大屋根での対決。
星五郎・中車と直助・歌之助が大屋根で屋根瓦の投げ合い。
舞台上を瓦が飛び交います。
たまたま、その1枚が目の前に飛んできてびっくり!
作り物の軽いものだから大丈夫です。
澤瀉屋さんらしい見せ方でした。
そういえば、得意の早替わりがなかったなあ。
でも、十分楽しめました。
脚本の方は、エンターテイメント性を優先し、
会話の場面は2ページ以上続かないように心がけ、
また、退屈が15秒続くと、
テレビならチャンネルを替えられてしまう
という猿翁さんの教えを守りました。
不義士として扱われる
斧九郎兵衛・浅野和之さん
斧定九郎・中車さん
親子を忠義者として、南北は描きました。
定九郎は盗賊・暁星五郎になって
お家の再興を志します。
この作品を文政4(1821)年に初演しています。
令和5(2023)年に観ることができて良かったです。
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