蝙蝠の安さん⭐⭐⭐チャップリンの「街の灯」をもとにした「蝙蝠の安さん」が昭和6年以来88年ぶりに上演された。学生時代にチャップリンの映画をいろいろ楽しんだので、歌舞伎になっていることにはとても興味深か […]
阿古屋⭐⭐⭐今年も「阿古屋」が観られるなんて、感謝です。この日は児太郎さんバージョン。鬘は2㎏以上あるそうです。そして重い衣装。孔雀の絵が厚く織られた(刺繍された?)まな板帯。立ってるだけで大変そう。 […]
たぬき⭐⭐⭐大佛次郎が書いた歌舞伎。火葬場で生き返った男が、別人になって生きていくけれど、幼い我が子の声を聞いて本性を取り戻し、自分の家に帰って生きていく、という皮肉な味わいの話。中車さんには似合って […]
本朝白雪姫譚話⭐⭐⭐「グリム童話」の「白雪姫」をもとにした新作。白雪姫が玉三郎さん・母親が児太郎さん・鏡の精が梅枝さんという面白そうな組み合わせ。劇中、三人の琴の演奏という御馳走付き。美しさにこだわる […]
神霊矢口渡⭐⭐⭐梅枝さんのお舟がとてもよい。二月の児太郎さんとのトークショーで役に向かう姿勢に好感をもっていました。幕になった時、後ろの席のお二人が「涙が出てきたぁ」と予想外の自分に驚いていた様子。私 […]
髪結新三⭐⭐⭐何と言っても、初鰹の売り声の場面が楽しみ。「かつお、かつお」が「カァッツァ、カァッツァ」と弾んで短く言うのです。今回の鰹売りは橘太郎さん。上手ですねぇ。思わず、すっと姿勢よくして前倒し気 […]
研辰の討たれ⭐⭐⭐勘三郎さんのイメージが強いこの演目を幸四郎さんが。どんな守山辰次になるのか楽しみ。舌先三寸の男なのでせりふが多い。また、仇討ちの追われる身となり、必死に逃げ回る姿は滑稽味のあるところ […]
SANEMORI⭐⭐⭐「実盛物語」をもとにした新作歌舞伎。序幕で「源氏の白旗」の重要性がよく描かれていました。小まん(児太郎)の片腕がどういう理由で切り落とされてしまったのかが理解できました。三幕の通 […]
お祭り佐七⭐⭐⭐菊五郎さんの佐七はかっこいい。「聞きたきゃぁ、聞かせてやらぁ」の啖呵はききもの。爽やかさ・リズム・緩急がかっこよさを引き立てる。菊五郎さんは佐七が似合ってる。劇中劇の「道行旅路の花聟」 […]
蜘蛛糸梓弦⭐⭐⭐愛之助さんが五役を。目先が変わって楽しい。立廻りでは蜘蛛の糸を繰り出す。上手に下手に綺麗に広がる。それを後見さんがくるくると手で巻いて回収。この繰り返しで舞台が大詰めへ。最後は、愛之助 […]