昼の部。「天保遊侠録」☆☆真山青果の作品です。時代に乗りきれない男の悲哀が描かれています。主人公の勝小吉は勝海舟の父です。面白い人物で、やんちゃなエピソードが実際にたくさんあるそうです。橋之助さんの小 […]
夜の部。通し狂言「新薄雪物語」がメインなのでしょうが、私の押しは「夕顔棚」です。まず、清元延寿太夫さんの浄瑠璃を聴けて大満足なのです。次に、左団次さんが、あんなにたくさん台詞を言って、あんなにたくさん […]
「魚屋宗五郎」☆☆勘九郎さん七之助さんが夫婦役をしています。胡蝶を可愛らしく踊っていた二人が夫婦役をやっているのですから、月日の流れを感じます。今回は小山三さんのお役が観られませんでした。残念です。登 […]
「双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)〜角力場(すもうば)」☆☆いいものに出会いました。それは、中村獅童さんに似合った役を見つけたからです。放駒長吉というお相撲さんの役です。長吉は、まっす […]
「河庄」を観たくて夜の部に行ってまいりました。「四代目中村雁次郎襲名披露」公演で、「口上」と同じ趣向での芝居前というのをはじめて観たのですが華やかでよかったです。「石橋」の虎之助ちゃんの獅子がけなげで […]
「幡随長兵衛」☆河竹黙阿弥の作品です。本来は、長兵衛の侠客男の素敵さに酔いしれなくてはいけないのでしょうが、......。ごめんなさい。今回は、橋之助さんの三人の息子の成長に胸が熱くなってしまいました […]
「高杯(たかつき)」☆☆☆狂言は普通、松羽目を背景にするのですが、「高杯」は花盛りの桜が背景になっているので、とても華やかな舞台です。この作品ができた昭和8年当時は、タップダンスが流行っていたので、下 […]
4月大歌舞伎 昼の部のお目当ては、幹部俳優勢揃いの舞踊「六歌仙容彩」です。僧正遍照、文屋康秀、在原業平、小野小町、喜撰法師、大伴黒主の6歌人が登場人物で、小野小町を他の5人が口説こうとして袖にされると […]
夜の部を観ました。「妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)〜三笠山御殿」は中村七之助さんが演ずるお三輪さんがいいです。はじめは田舎娘の様子なのですが、藤原淡海(ふじわらたんかい)への恋心から、一途 […]
3月大歌舞伎 昼の部を滑り込みセーフでみて参りました。菅原伝授手習鑑、二幕目の筆法伝授、三幕目の道明寺とも、仁左衛門丈演じる菅原道真=菅丞相が素敵で、厳しくも気品と情感に溢れてました。このあと、菅原道 […]