あんまと泥棒⭐⭐⭐あんまの秀の市は中車さんにはぴったりの役でした。泥棒におびえていた秀の市は酒盛りが始まってから立場が逆転。最後には、泥棒が二朱のお金を与えて立ち去っていく。落語みたいな話です。登場人 […]
壇浦兜軍記・阿古屋⭐⭐⭐三年ぶりの演目です。阿古屋は劇中で琴・三味線・胡弓の三曲を披露します。三味線では長唄の三味線に合わせ、替手を弾きます。その呼吸は難しいと思うのですが、玉三郎さんはクールビューテ […]
春日とよ和乙子会を三越劇場で途中まで聴いたあと、十八世中村勘三郎七回忌追善・平成中村座十一月大歌舞伎を観賞してきました。 喜裕美会で大変お世話になった林啓二先生の惚れ惚れする小唄二題(からかさ、上げ汐 […]
晩秋や 六波羅密寺 阿古屋塚 12月の歌舞伎座公演は「阿古屋」ということで、京都六波羅密寺の阿古屋塚を訪れました。 阿古屋塚は源平合戦の平家側の武将で悪がつくほど勇猛であった藤原(悪七兵衛)景清の想い […]
晩秋や 親子三代 勧進帳 耐震改修で休館していた南座、3年ぶりの待ちに待った再開場ということで、京都にやって来ました。 南座は、慶長8年(1603年)の春、歌舞伎の祖「出雲の阿国」が踊った京都四條河原 […]
大江山酒呑童子⭐⭐⭐十七世勘三郎さんが初演。中村屋さんの雰囲気に合った演目でした。童子・子どもが酒飲みなんてありえないけれど、舞踏なら有りです。酒の酔いを残す童子と源頼光主従との立廻りでは、真剣に立廻 […]
三人吉三巴白浪⭐⭐⭐この演目は何度も上演されます。それだけ人気がある演目ですが、また三人吉三か(ごめんなさい)と思いました。でも、発見がありました。組み合わせの妙です。役者の組み合わせが替わると、味が […]
助六曲輪初花桜⭐⭐⭐楽しみだったのは、玉三郎さんの「母・満江」。こんなに品のある満江は今までいなかった。年寄りの役でしたが、玉三郎さんは美しくて品のある母・満江でした。次に楽しみは通人・彌十郎さん。ど […]
吉野山⭐⭐⭐全照明で桜の背景。この前に立つ玉三郎さんは美しい。♪~女雛男雛と並べて置いて~♪で勘九郎さんと二人が並んだ時には、真っ先に拍手をしてしまうのです。最後、花道の引っ込みで、鼓を聴くと、つい狐 […]
宮島のだんまり⭐⭐⭐12人もの大人数が舞台でだんまり(闇の中の設定で、無言で探り合い、宝を探す芝居)をするのですから、舞台から溢れそうです。最後の花道での引っ込みの時には、盗賊(男)の手の動きで六方の […]