来月、隅田川の悲恋小唄「十六夜清心」を唄います!

再びヨッシーです。

リョーコ様が投稿される前に、再度お目を拝借致します。

さて、来月(10/8土)東京証券会館にて「春日豊吉久会」が開催されます。

我が喜裕美会より三番(豊裕美佐、豊裕美嘉、とよ裕美咲)応援出演致します。

プログラムは間もなく稽古場に届くと思いますが、証券ホール(日本橋茅場町)に是非足を運び下さい。

私(豊裕美嘉)は、先程紹介させて頂きました「隅田川の景勝を唄った小唄35題」の一つである小唄「十六夜清心」を「とよ喜裕美師匠」の糸にて唄わせて頂きます。応援の程よろしくお願いいたします。

■「十六夜清心(朧夜に)」の紹介

<歌詞>本調子

〽朧夜に 星影淡く消え残る 鐘の響きも隅田川 弥陀を誓いし清心が 如鱗を数珠に百八つ「この世で添われぬ二人が悪縁、死のうと覚悟極めし上は、少しも早う」
実にうたてなき恋菩提 浮名流して水しぶき。

<参照>

⑴   季節:初春2月(旧暦1/16心中、朧夜/三春)

⑵   作詞:浦上紀庵、作曲:吉田草紙庵(昭和十六年)

⑶   解説:歌舞伎「花街模様薊色縫」通称「十六夜清心」

小唄「十六夜清心(朧夜に)」は、隅田川の悲恋小唄である。

女犯で追放された25才の美僧清心を慕って、廓を抜け出した19才の遊女十六夜が投身にいたるまで、正月16日の寒空の下、大川のほとりで繰り広げる恋の色模様が見どころ、幕末の頽廃世相をよく表している小唄である。

芝居は鎌倉にとっているが、実は大川百本杭である。

この小唄は、「朧夜に星の影さえ二つ三つ、四つか五つか鐘の音も」で始まる清元十六夜の、聞かせ所を採っており、詩章自体すらすらと出来ていて、あとは作曲者草紙庵の、清元から出て清元でない節づけを楽しむところである。