東京小唄・清元・三味線教室

よりを戻して

投稿日:2011年4月30日

よりを戻して逢う気はないか未練でいうのじゃなけれども
鳥も枯木に二度止まるチト逢いたいね
のろいようだがあの人ばかり思い切られぬ事がある
長い馴染じゃなけれどもちょいとちょいと好きな人
【解説】
「縒りを戻して」とは、観世縒(和紙を細く切り、指先でよって糸のようにし、それをさらに2本より合わせたもの)を元通りにすることで、男女が感情のもつれを捨てて元通りの関係になることをいう。「鳥」は女、「枯木」は男をたとえたもので、枯木に鳥が止まるのも昔懐かしさの故ではないか。「ちと逢いたいね」は、小唄一流の軽妙な唄い廻しで、男唄の一つである。

 |