【歌詞】 梅雨もよい 傘もつほどはなかりしに いつ降りそめし五月雨や 軒の玉水音さえて 雨もおつだよ 葉山の繁り オヤ 時鳥 初音きかせてなまめかし 【解説】大槻正二詞・曲。大正五年の作。 五月雨の空 […]
【歌詞】 月は冴ゆれど 心は冴えぬじゃないかいな 真に惚れれば夜も日もあかぬ いっそ浮気がよいさよいのさ これはのさ エエよいやさ 【解説】 江戸時代後期に盛んになった住吉踊の一曲を端唄にした […]
【歌詞】 心して我から捨てし恋なれど 堰きくる涙堪えかね 憂さを忘れん盃の 酒の味さえほろ苦く 【解説】 河上渓介詩、春日とよ曲。昭和十五年作。 原作は昭和十年に第一回直木賞を受賞した川口松太郎の小 […]
【歌詞】 どうぞ叶えて下さんせ 妙見さんへ願かけて 帰る道にもその人に 逢いたい見たい恋しやと こっちばかりで先や知らぬ ええ辛気らしいじゃないかいな 【解説】 江戸端唄からとった小唄である。柳島の […]
【歌詞】 露は尾花と寝たという尾花は露と 寝ぬという、あれ寝たという寝ぬという、 尾花が穂に出てあらわれた 蝶は菜種と寝たという菜種は蝶と 寝ぬというあれ寝たという寝ぬという 蝶は菜種に舞い遊ぶ 月は […]
とめてもかえるなだめても かえるかえるの三ひょこひょこ とんだ不首尾の裏田圃 ふられついでの 夜の雨 【解説】 尾崎紅葉詩 二世清元梅吉曲 明三十年頃、当時文壇の尾崎紅葉が塚原渋柿園らと新橋の竹福 […]
散るは浮き 散らぬは沈む紅葉葉の 影は高雄か山川の 水の流れに月の影 【解説】 清元お葉作曲 名人清元お葉によって作曲された小唄で、現在行われている江戸小唄の最初の記念すべき作品である。時は安政二年の […]
【歌詞】 年の瀬や年の瀬や 水の流れと人の身は 留めて止まらぬ色の道 浮世の塵の捨てどころ 頭巾羽織も打ち込んで 肌さえ寒き竹売りの 明日待たるる宝船 【解説】 明治後期に作られた歌沢系の芝居小唄で、 […]
【歌詞】 喧嘩は江戸の花笠や町の揃いの半纏に 幅をきかせた秋祭り もんだ神輿のおさまりも 利かぬ気性の勇み肌 宵宮にかかる永代の 浮名も辰巳深川や 八幡鐘の後朝(きぬぎぬ)に 仲町むすぶ富が丘 お […]
茶のとがか 寝られぬままの爪弾きに 浮河竹の水調子 涙ににじむ薄月夜 傘持つ程はなけれども 曇りがちなる我が胸を 晴らす雲間の ほととぎす 【解説】 お座敷で飲んだ抹茶 […]
【歌詞】連れてえ連れて退かんせ 妾(わし)が身を 蝦夷松前は愚かな事よ 他国住まいもままの皮 惚れた三字に 代えらりょうか 【解説】上方の女子の一途な恋心を唄った田舎唄で、この気持ちは当時の […]
【歌詞】 梅雨の晴れ間の青葉風 ふるる音もよき風鈴に しのぶの色も軒ふかく 呼声「金魚金魚目高金魚」それと心も飛び石に 庭下駄軽く 木戸の外 行ききの人もすがすがと 染ゆかた 【解説】 山田蔦舎詞 […]