東京小唄・清元・三味線教室

お伊勢まいり

投稿日:2010年12月28日

初心者がはじめに習う曲です。さらりと唄いますが実は内容は重い心中のお話です。
〔歌詞〕 お伊勢まいりに 石部の茶屋であったとさ 可愛い長右衛門さんの岩田帯しめたとさ
えさっさのえっさっさのえさっさのさ
替え歌 〈振袖姿でゆすりにきたがばれたとさ腕に桜の彫り物があったとさ弁天小僧の菊の助
〈雪のあしたの入谷の寮であったとさ可愛い直はんの膝にもたれて泣いたとさ風に鳴子の音高く
〔解説〕「桂川連理柵」より、長右衛門は、京の押小路虎石町の呉服店、帯やの主人で45歳の分別盛り。お半は今年13歳のあどけない少女。この二人がお伊勢まいりの帰り道、石部の宿(滋賀県)で、ふとした縁から不思議な契りを結び、それから5ヶ月、ただならぬ身体となったお半を背中に、長右衛門は梅雨の桂川に心中するという「お半長右衛門」の芝居である。(江戸小唄 木村菊太郎著より)

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