東京小唄・清元・三味線教室

小唄「さつまさ」

投稿日:2011年10月2日

【歌詞】
薩摩さ こりゃさ 薩摩と 急いで押せど
潮がさ こりゃさ 干潮で櫓がたたぬ
【解説】
薩摩国は九州の西南端(鹿児島県)にあり、南部は薩摩半島となり、大熊半島と共に鹿児島湾を抱く。薩摩国の首都鹿児島は、西は城山、東は桜島、慶長以降明治維新に至る5百年間の間、島津七十五万石の城下町として鎮西に雄視した。湾内の航路は全て鹿児島に集中し、また種子島、大島への定期航路の基点、那覇、大阪との定期船も全て鹿児島湾に発着した。歌の意味は、湾内の島から鹿児島港の廓へでも通う、船頭衆の気持ちを唄ったものであろう。干潮(そこり)は干潮で水が浅く、気はあせるが艪がつかえぬというところで「こりゃさ」は、船を漕ぐ時の掛け声をそのままに噺詩にしたもので、その弾みのある調子は、非常にこの小唄を楽しいものにしている。芝居の「下座」で「薩摩さ」と呼ばれ、威勢のいい男の出入に使われている。(髪結新三・加賀鳶、弁天小僧など)「江戸小唄 木村菊太郎著より」
☆さつまさとは関係なく再び「彼岸花」ですが、お彼岸に咲くので寂しい感じがするのかと思いましたが、葉がなくて、細い茎にいきなりお花が咲いている不安定な感じがこころもとないのかもと思ったりもしました。でもはかなげで綺麗ですね。
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