東京小唄・清元・三味線教室

初出みよとて

投稿日:2020年1月20日

【歌詞】
初出みよとて 初出みよとて出をかけて
先ず頭取の伊達姿 よい纏持ち 意気なぽんぷ組
ええずんと立てたる梯子のり 腹亀じゃ 吹き流し
逆さ大の字 ぶらぶら谷覗き

[解説]
「桜みよとて」(文政四年、三世坂東三津五郎詞・唄)の替え唄で明治二十五年、田村成義詞。
「初出」とは火消しの出初式のことで「出をかけて」は鐘を鳴らして組の者を集めることだが、芸者も打ち連れて見に来たということもかけているのであろう。「頭取」は火消し頭、または鳶頭のことで、伊達姿は意気を競ったはでな姿のこと。「よい纏持ち」は「よい道具持ち」とも唄う。腹亀じゃ以下は梯子乗りの曲芸である

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