東京小唄・清元・三味線教室

惚れて通う

投稿日:2021年8月12日

【歌詞】
惚れて通うになにこわかろう 今宵も逢おうと闇の夜道をただ一人
先やさほどにも思やせぬのにこちゃ登りつめ
ええ 山を越えて逢いにゆく
どうした縁でかの人に毎晩逢うたら嬉しかろ
どうすりゃ添われる縁じゃやらじれったいね
【解説】
添うに添えない人と知りながら、夢中になって通いつめる上方娘の激しい恋心唄った文政初年上方小唄である。
この上方小唄は、唄に色気もあり、調べもよくできているので上方で相当に流行り、幕末江戸に入って、端唄、」歌沢としてよく歌われたが、何も「山を越えて逢にゆく」までで、「どうした縁で」以下の歌詞は、明治になって、江戸小唄に作曲する時つけたものである。

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