投稿日:2011年9月28日
満月や 葉越し柳の涼風に 吹かれて歩む二人連れ 磯浜近く打ち寄する 女波男波の音ならで 沖の鴎はヨー 大漁知らす 沖に櫓拍子浜の唄 【解説】 初代平岡吟舟詩・曲 東明流「四季短歌」の中の組曲の「春」「夏」に続けて「秋」を唄った一曲を取り上げて小唄としたもの。前半は東明節を取り入れて、静かな中に艶っぽさをみせ、後半は浜唄をたっぷり聞かせて小唄に移る趣向で作曲の秀れているところから戦後も小唄会に出されて大変に流行した。
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