【歌詞】 梅が香を幸い東風(こち)が誘い候 かしくと書いた土筆(つくづくし) 主に扇を重ねてそして 誰を招くか早蕨の 手ごとというもはずかしく 顔に朝日がさすわいな 【解説】 五代目菊五郎の大阪興行 […]
【歌詞】 梅一輪 一輪づつに鶯のうたい初め候 春の景色もととのうままに実は逢いたくなったのさ 【解説】 平山芦江作詞 春日とよ作曲 「ととのうままに・・・」に一中節をとりいれている。「梅一輪一輪ほどの […]
初心者がはじめに習う曲です。さらりと唄いますが実は内容は重い心中のお話です。 〔歌詞〕 お伊勢まいりに 石部の茶屋であったとさ 可愛い長右衛門さんの岩田帯しめたとさ えさっさのえっさっさのえさっさのさ […]
【歌詞】 逢うて別れて 別れて逢うて 千切れちぎれの雲みれば 恋しゆかしの一声は わたしゃ松虫主はまた 空吹く風の呑気さよ 男心はむごらしい 憎うなるほどにくいぞえ 【解説】 平岡吟舟、作詞作曲 「千 […]
【歌詞】 秋の七草虫の音に鳴かぬ蛍が身を焦がす 君を待つ虫鳴く音に細る恋という字は大切な 【解説】秋の七草は萩、尾花、葛、撫子、女郎花、藤袴、朝顔(代わりに桔梗)です。 初秋、蛍の命は夏で尽きてしまう […]
ひとしぐれ過ぎてしょんぼり案山子 過ぎてしょんぼり案山子笠 ぬれて破れて何もの思う お前清十郎さんかもしえと問えば ほろりほろほろ雫が落ちる 泣いてたもるかそれならば なんで弓矢をこちむける ええまえ […]
上汐につれて繰り出す数々の船 は面舵とりかじよ向こう鉢巻片肌ぬいで きおいを競う江戸っ子が月と花火に浮かれつつ 急いで漕ぎ出す川開き エエ西瓜にまくわ瓜はようがすかな 玉子や玉子豆や枝豆 東西うつし絵 […]
【歌詞】 秋の野に出て七草みればアアさんやれ 露で小褄がみな濡れかかるよしてもくんなよ 鬼あざみ 【解説】 安政以前の古い唄。秋の野に出て「虫聴き」や「七草見物」をすることは初秋の風流な行事であった […]
色気ないとて苦にせまいもの賤が伏家に月もさす 見やれ薔薇にも花が咲く田植え戻りに袖褄ひかれ 今宵逢おうの目づかいに招く合図の小室節薄に残る露の玉 かしくと読んだが無理かいな
夕立のすぎて涼しや白鷺の 片足あげて岸ちかく 風のまえなる羽づくろい みだれみだれしよしあしの いやじゃいやじゃはうらのうら 浦漕ぐ船のゆれごごち 女なみと男なみがうちあげてはまた うちおろす
うからうからと月日たつのになしのつぶての沙汰なしはやみじゃやみじゃと待つうちにお月様ちょいと出て南無阿三ぼうそばやさん何時じゃ引けじゃえ
あの花が咲いたそうだが浦山しさっと雨もつその時はわしも後から咲くわいな