師走-2

じっと足元を見て、ため息をおとして空を見上げる

落ち葉に枯れ枝 上野の公園もすっかり初冬の趣です

毎年この季節になると、過ぎ去りし一年を思い返し、

年初の祈願がなにひとつ達成されていないことに肩を落とします

三味線、ダイエット、宝くじ

三味線を毎日十回弾くとか言っていたのはどの口でしょう

年明けの見込みでは、今頃は格段の上達を果たしていたはず

祈願は実行を伴わなければ達成されないということが

いったいいつになったらわかるのでしょう

いつまで経ってもわからない私のために、今週末は忘年会があります

師匠はじめ皆さまの御前で、つたない弾き歌いを披露するという、

怠け者には罰ゲームのような会が

大惨事の恐れがありますが、もはや手遅れ

恥をかいて飲んで忘れるのみです

なんでも積み重ねです

節制しなければダイエットは成功しませんし、

宝くじは買わなきゃ当たりません

買って当たらないのは買い方がケチくさいからだ! え? 違う?

そして芸事は日々の精進がなにより大事

そのあたりをよおっく知っておいでの師匠は、

春から始めた早朝ジョグウォークを続けておられるとのこと

期待してたのに痩せないのよ、と言いながら、やめずに続ける

やると決めたことはやる

この姿勢あっての、あの芸なのだなあ、と、不肖の弟子は感じ入るのでした

今日も師匠は朝の上野を駆け抜けていったのでしょう

師走だけに

ミルさん、おあとヨロシク

ノラ☆