向島で小唄振り




今日は! ヨッシーです。
来る5月24日に開催する第6回喜裕美会にて小唄振り(踊り:向島琴千代、演目:勝名のり)に出演することとなりましたので、応援の程よろしくお願い致します。
さて、「小唄振り」とは、小唄や端唄の三味線小曲に合わせて日本舞踊で振り付けしたものであります。
長唄、清元、常磐津は、踊りを踊らせるための地の浄瑠璃です。
ですから、その喜怒哀楽の歌意は、踊り手さんが表現してくれるので、それほど唄い手のほうで迫真的に歌意を表現しなくてもよい訳です。
しかし、小唄は「その唄、その三味線で、歌意・情景を如実に唄い表わし、踊り手さんと共に作り上げ、聴衆を魅了すべきものである」と私は考えております。
ちょっとハードルが高いのではないかとは思いますが、未だ3か月ありますので、そんな気持ちで取り組みたいと思います。
さて、1982年(昭和57 年)、幼なじみの女性が小唄の師範(春日とよ喜美友師)となったことを知り、小唄に興味を持っていた私は、彼女の小唄に対する思い入れを聞きに出向き、早速入門致しました。
そして、稽古するにつけ、小唄の魅力にのめり込みました。
また、大師匠である故 春日とよ喜美師(当時:春日会常任理事)にもご指導頂くうちに、同師が向島桜茶屋で開催する春季(新年会)及び秋季(浴衣会)には必ず出演するよう仰せつかりました。
そして、その会には、「春日とよ喜師(春日会三代目会長、紫綬褒章受章)一門」の大御所の皆様が多数参加されており、熱い結束が感じられました。
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また、その中に参加させて頂いたことで大変嬉しい一方、小唄に精進しなくてはとのプレッシャーが多分にありました。
そして、演奏会後の宴席では、若い男性は私のみということで、小唄振り(もちろん唄ですよ)を指名されました。
そして、柳橋の「春㐂久さん(春日とよ登喜師、現在春日会理事)&さ代子さん(故春日とよ喜はる師)の踊り」と、向島の「ちゃこ姐さん(故春日とよ喜笑師)の三味線」と、「私の唄」というコンビでの小唄振りが始まりました。
演目は辰巳の左褄でしたが、踊りは、四、五分の短い小唄振りであっても、お芝居の一場面みたいに人物がくっきり描かれておりました。
それはそうです。春㐂久さんは、日本舞踊の西川流の有名なお師匠さんですごいお方でした。
その時は、私のこんな拙い唄で踊って頂くのは申し訳ないとただただ思いました。
そして、次回こそはとの思いで練習に励み、演目の程度を段々と上げ、毎演奏会の直前には、ちゃこ姐さん専属の向島料亭京屋(現在は廃業)にて「小唄振り下浚い」と称する宴席を毎回設けました。
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その後、1993年(平成5年)開催の春日男性名取会に出演するため、春日会(故春日とよ福美会長)より名取状(芸名:春日豊喜友嘉)を授かりました。 [image: image.png]
以上の通り、この時期の向島での小唄行脚が今の原点であります。
次は、リョーコ様よろしくお願いします!