この正月は、宇江佐真里(うえざまり)という作家の、髪結い伊三次捕物余話、というシリーズものを、読み続けています。
ついに出てきました。第4巻、さんだらぼっち、という題名で、伊三次の妻のお文が、長屋で夜泣きするお千代を抱いて、わらべ歌を唄うシーンが出てきます。
私が、清元で習った玉兎(たまうさぎ)という曲です。
文政三年、1820年、江戸中村座で三代目坂東三津五郎により初演された清元の中に、当時の俗謡として織り込まれていた曲です。
お月さまさえ嫁入りなさる
年はおいくつ十三七つ
ほんにお若いあの子を生んで
誰に抱かせましょうぞ
おまんに抱かしょ
と、いう唄です。
清元や小唄を習っていると歌舞伎や、江戸物小説にヒョッこと出てくるので、楽しみです。
今年もよろしくお願いします。
小笹